jinsei1dokiri's diary

犬好きの50代の日記です。犬の話を中心に日々の出来事や感じたことをいろいろ書いています。

私が初めて犬を飼ったのは、小学1年生の時だった。

どういういきさつかはわからないけれど、ある日突然我が家に犬がやって来た。

それは生後4ヶ月ぐらいのスピッツだった。

 

父が知人からもらったらしいが、もうフサフサの毛で被われた子犬で、赤ちゃんの時期は過ぎている感じだった。

 

とにかく気の強い、プライドの高い犬で、私や姉は完全に下に見られていた。

一度学校から帰って、姉と一緒に犬を散歩に連れ出したことがあった。

ところが、海に近い砂地の山のような所で突然発狂したように暴れ出し、子どもの力ではどうにもならなくなって、鎖から手を離してしまった。

その後、どのぐらいの時間だったか、砂山のまんなかあたりで私と姉は頭を抱えて犬がおとなしくなるまで半泣き状態で待っていて、その横を勢い良く上ったり下りたり何回も何回も力がなくなるまで走っていた。

 

それ以来、子どもだけで散歩に連れ出すのは やめた。

 

私の両親には従順な、頭のいいメス犬だった。

海が近くにあったので、夏はよく犬も一緒に海に行って泳いでいたのを憶えている。

 

その犬は結局4年後に死んだのだが、子どもだった私にとってはとても長い時間を一緒に過ごしたような気がする。

 

うちは転勤族だったので、その犬は4個所一緒に連れて行った。

庭がある社宅だったので、犬も一緒に転勤したのだった。

 

今から半世紀近く前の、昭和の時代の話です。