人間って
珍しく高熱が出て寝込んでしまった。
夜中に熱を計ったら40.5℃だった。
インフルエンザかと思ったが、翌日娘に医者に連れて行ってもらったらインフルエンザではなかった。
喉の痛みと腫れが酷かったが、処方された抗生物質で劇的に治った。
高熱で寝込んでいた時には母の食事と紙オムツの交換がしんどくてやっとやっとだった。
介護者が病気になったらダメだと痛感した。
それから自分が高熱で寝込んでも介抱してくれる家族はいないんだとも思った。
娘は近くに住んでいるが、所帯は別だし娘には娘の家族がある。迷惑はかけたくない。
寝込んでいる時考えたこと。
人間は高熱になると何もできない。だがこれが普通の状態だとしたら、人間は高熱でないからいろんなことを考えたり悩んだりするのではないのか?と思ってしまった。
そもそも平熱って何なのだろう。
平熱だから外出したくなったり買い物に行きたくなったりランニングやテニスや水泳がしたくなるのではないのか?
高熱で苦しんでいる時、普段の健康な状態がどれだけありがたいことか思い知らされたと同時に、平熱で活動している人たちがなぜか滑稽に思えた。平熱でいるばっかりに不要なことをして不要なことを考え悩みあくせく生きているんだよね。